フリーアナウンサー 井村尚嗣さん

第四弾は大学ご卒業後、広島ホームテレビに入社。勤続30年を機に退職され Office T-Workを設立 。アナウンスだけではなく幅広くご活躍中の井村さんにお話を伺いました。

インタビュアー
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30年も務めてきた広島ホームテレビを辞めてフリーランスになったのですよね?

54歳でサラリーマン人生のゴールが見えてきて、この世界に入った当初の目標である「しゃべる」ことをまっとうしたい、1国1城の主となりたいと考えました。勤続30年を機に退社し、自身の会社Office T-Workを設立。辞めてみて気づいたのは「どれだけ会社に守られていたか」ですね。

インタビュアー
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フリーのアナウンサーにとって大事だと思う事はなんですか?

特に地方局出身のアナウンサーは、記者やディレクターがすることができれば最強のテレビマンになれる!と思いますね。僕はもともと好きではあったけれども一人で二役も三役もできることが大事だね。それらは話すことにきっと活きるから。若いフリーアナウンサーの人に「どうして局を辞めてフリーになったの?」と聞くと「アナウンサーとして採用されたのに、記者のようなことやディレクターのようなことをやらされたのが嫌だった」と聞きますが、それはどうかな?と思う。もったいないよね。

インタビュアー
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後輩のフリーアナウンサーへのアドバイスをお願いします。

「目標となる人の話をたくさん聴くこと」。自分自身は久米宏さんがお手本。久米さんのスタジオの素晴らしさは「潔いほどのまとめの短さ」。意味のないコメントはしない。僕自身はVTRが流れた後にその中味と同じことやディレクターが書いたことをさも自分が考えたようになぞるだけのアナウンサーにはなりたくないですよね。局の看板がなくなったとき、周りの人たちと一旦フラットになって向かい合うことになります。その時にしっかり接することができれば「次」につながる。これを積み重ねていくことです。その前提として大事なのが「実力」。そして「運と縁」(笑)。だから僕は「運と縁をいただいて、それを人に恩で返したい」です。
最後にもうひとつ!「自分の言葉を疑いましょう」慣用的に使っていることばをもう一度見直して欲しい。

◆インタビュー後記
こんなに短くまとめてしまってスミマセン!というほど、井村さんの熱い想いやしっかりと一生懸命お仕事に向かい合う姿勢を感じました。同年代で同じように会社を立ち上げた元局アナとしてたくさん見習っていきたいです。

【プロフィール】
山口県出身、広島市在住、明治大学文学部卒業。大学卒業後、広島ホームテレビに入社。アナウンサーとして報道局に所属し、ニュース取材、リポート、番組制作に取り組む。また、入社二年目から広島カープ実況担当となり、プロ野球中継やリポートでカープファンの人気アナウンサーとなる。他、サンフレッチェ広島はじめ、各種スポーツの実況も経験豊富。2016年退社、独立。現在㈱Office T-Work代表取締 http://t-work.expert/
 【担当番組】
広島ホームテレビ【鯉のはなシアター】ナレーター
広島カープ戦の実況中継【DAZN】(インターネットスポーツ配信サイト)
ほか、テレビ番組・CM・VPナレーション・各種司会、企画制作、執筆活動など幅広く活躍中。