放送作家 河野虎太郎さん

第11弾は、アナウンサーと一緒にお仕事をされる放送作家の河野さんにお話しを伺いました。

インタビュアー
インタビュアー

直球で伺います!どういう人(アナウンサー)とお仕事したいとお考えですか?

アナウンサーといえども番組にくる「お客さん」ではないですよね?アナウンサーもスタッフの一員、という自覚がある人ですね。僕は情報ワイド番組を担当することが多かったので、レポーターの方とお仕事しました。元ローカル局のアナウンサーとかフリーの方とか色々なんですが、やっぱり「何かあった時にすぐ走り出せる人」ですよね。「行くよ!」という人。殺人事件の現場や修羅場でも「行くよ」と言ってくれる人。制作陣が甘えてしまうというところもあるんですが…「一緒に走り出せる人」なんだろうな、と思います。お客さんじゃないところに居る人とお仕事したいと考えています。

インタビュアー
インタビュアー

私たちは、普段からどんな勉強をすればいいでしょう?

勉強の定義はわかりませんが、例えば、「テレビ見てます、ラジオ聴いてます」でも良いと思いますよ。「好きな番組ある?」と聞かれたときに話が出来ることは大事ですよね。「〇〇(番組名)の▼▼アナのどこが好き」と言えれば、話も広がる。逆に僕たちも、自分たちの番組以外のものを知っていないと話せないですから。そこはこちらも問われることにもなりますけどね。

インタビュアー
インタビュアー

実は「当たり前」のことなんですがやってない人が多いのかな?とも感じますね?

最近、元・ラジオでお仕事していた、という方にお会いしたんですけど、食事をしながら話を、ということだったんですが、仕事のことも考えていたようなんですね。でも、その方は、名刺もプロフィールも持って来てなかったんですね。さすがに「あのね、プロフィール作ろうよ」って言っちゃいました(苦笑)。パワポで作ってPDFにしてデータで持ってても、出来たら紙で…女性はカバンが大きくなっちゃうのでしたら封筒に四つ折りにしてもいいからお渡しできるようにした方がいいです。いつ、どんな機会が転がっているか?わからないですからね。タブレットを持ってる人ならお見せして、「お名刺いただけますか?」でいいのになあ、と。そうしたら、すぐメールで送れますしね。

インタビュアー
インタビュアー

そこが第一歩ですね。

まずは「やってきたことの棚卸」からです。小さい仕事でも良いからこの仕事やったんだからこれもできる…と書きだしてみることですね。
なので、やっぱりパワポは覚えておいて損はないです。書き出すことで
自分が見えてきますよね?それを普段からスマホに入れておけば、コンビニのネットプリントでも出せますよね?荷物にもならないし、プリント自体きれいです。
要は商品パンフレットです。これは作りましょうってことですね。
ボイスサンプルもドロップボックスに入れておくとか…すぐ聴いて貰える環境を
整えておくことも大事です。

インタビュアー
インタビュアー

河野さんは放送局のSNS関連のお仕事にも関わっているそうですね?そのあたりからも感じてらっしゃることがありますか?

皆さん,SNSをどう使っていますか?「仕事が来るように!」と思っているのか?「キラキラした感じをアピールしたい」とかあると思うんですけど、見られますからね!知り合った方が見た時に「馬鹿だと思われると損」ですよね。無駄にキラキラさせる必要はないと感じますね。そもそも僕が「私、SNS使いこなしてます。」って人は信用してません (笑)。使いこなしている人は「使いこなしてます」っていいませんから。そういうことを実績に掲げようとする人がいます。厳しい言い方になりますが、フォロワー●万人を声高に言う人がいます。でも、その人たちが制作側の何らかの利益になるのか、説明できますか?私のフォロワ―だから私の番組を、全員が見て・聴いてくれるわけではないです。制作側も同じです。Twitterで告知したから皆が番組に付き合ってくれるわけではなく「知ってもらうきっかけを作った」だけです。あんまり過剰な期待をかけて、その作業にあまりに時間を割くことはおススメしないですね。それと、フォロワ―の数を誇ることも、卑屈になることもないと感じています。

インタビュアー
インタビュアー

発信の仕方も大事ですね?

「見てね」「聴いてくださいね」といった宣伝ばかりしているのはセンスを問われますよね。どう発信するか?を考えた方がいいです。また「お仕事くださ~い」と書き続けるのもよしなさい!と思いますよ。キチンと「ビジネス」の枠組みの中でTwitterをやっていこうと思うなら本当にそれは地味に、丁寧にやらなければいけない作業です。語尾ひとつ、絵文字・顔文字を入れるか入れないかで、伝わるニュアンスは全然変わります。しゃべる方は飾ってしまいがちです。飾り立てすぎると「この人仕事あるじゃん!」とも思われてしまいます。SNS上の言葉は、普段のアナウンスよりも慎重さをもって関わっていくものだと思います。

【インタビュー後記】今回は特にSNSの使い方を厚めに掲載させていただきました。最後に河野さんから「TwitterやFacebook、Instagramは「公道」ですよ。」と言われました。そのことを考えながら私もSNSと向かい合いたいと感じました!

【河野さんプロフィール】
1974年東京生まれ。学生時代より放送作家の仕事を始める。TVでは報道・ワイドショーを中心に活動。ラジオでは歌手・アーティスト番組や、生放送の音楽番組を担当、近年はテレビ・ラジオ番組のSNS運営にも関わ。2018年には元・ニッポン放送、上柳昌彦アナウンサーのエッセイ集「定年ラジオ」(三才ブックス)の構成を手がける。